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老齢犬・猫に多い心臓病Attention

近年、ペットの高齢化に伴い心臓病も増加傾向にあります。現在、心臓病は犬では腫瘍疾患に続いて2番目、猫では腫瘍疾患、腎泌尿器疾患に続いて3番目に多い疾患です。

心臓疾患の割合は高い

ある疫学調査では、全ての犬の10~15%が何らかの心臓疾患に罹患しており、その95%が後天性の心臓疾患で、特に10歳以上の犬においては30%以上、さらに小型犬であった場合50%以上が心臓疾患であるというデータも得られています。

心臓病には様々な種類があります

一言で心臓病といってもその原因は様々であり、小型・中型犬では慢性弁膜疾患(その70%が僧帽弁閉鎖不全症)、大型犬では拡張型心筋症、猫では肥大型心筋症が多い傾向にあります。

この他の心臓疾患としては、動脈管開存症、心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、肺動脈狭窄症、大動脈狭窄症、三尖弁閉鎖不全症、フィラリア症、心臓腫瘍などがあります。

早期発見が非常に重要。猫は若齢でも心筋症のリスク有り

心臓病の初期の段階では症状が出ないことも多く、症状が出た時には病気が進行していることが少なくありません。犬の弁膜疾患は慢性進行性疾患であるため、外科手術をしない限り病気そのものが改善することはありません。

そのため病気を早期に発見し、病態に合わせた治療を行って病気の進行を遅らせることが非常に重要になります。また、猫の心筋症は若齢でも発生することがあり、その症状も何となく元気がないといった小さなシグナルのこともあります。

このためワンちゃん、ネコちゃん共に定期的な心臓検査の受診をお勧めします。

こんな症状ありませんか?Attention

以下の項目で当てはまるものがあれば一度心臓検査をお勧めします。

  • 7歳を過ぎたワンちゃん
  • 何となく元気がないネコちゃん
  • 明け方や夜、運動したときや興奮したときに咳をする
  • 散歩や運動することを嫌がる
  • 散歩中にふらついたり倒れたりする
  • よく水を飲む
  • 失神する
  • 呼吸が荒く舌の色が紫色になる
  • 最近お腹が膨れてきた

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